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【パリ通信】Vo.12

[更新日] 2017年2月14日

パリ通信
観光客が戻り始めたパリ 2・14・2017
 度重なるテロで世界一の観光都市パリの外国人観光客は減少が続いていました。しかし、最近のニュースによれば、パリのホテルの稼働率は例年並かそれ以上に回復していると伝えられます。特にフランス人観光客が、真っ先にパリに戻ってきたようです。
 パリのフランス人観光客とは、地方に住む人々がパリ見物に来ているということです。地下鉄に乗れば、外国語が多く聞かれるパリですが、実際にはフランス人観光客も多いということです。とはいえ、2月に入り、ルーヴル美術館のカルーゼルショッピングセンター入口で、警備に当たっていた兵士が切りつけられるテロが起きたばかりです。
 事件現場は美術館地下部分にあるショッピングセンターからチュイルリー公園に出る階段部分でした。あまり目立たない出入り口ですが、公園に抜けるには便利です。世界最大級のルーヴル美術館は、テロリストにとっては世界的インパクトを与えられる標的です。
 実はパリ市はパリ最大のテロの標的とされるエッフェル塔の足元の周りに高さ2.5メートルのガラスの防弾壁を築く計画を進めています。出入り口はセーヌ川側とシャン・ド・マルス公園側の2カ所で、エッフェル塔に登る人は荷物検査を受けることになります。
 この計画には「エッフェル塔の景観が壊れる」などの批判の声もありますが、年間700万人も訪れる観光地を危険に晒すわけには行かないという考えです。その一方でエッフェル塔や凱旋門はパリを代表する建造物でテロ効果も絶大ですが、美術館も危険です。
 気の遠くなるような金額の芸術作品が所蔵されている世界的美術館としては、これまでは作品の盗難に神経を尖らせていたわけですが、今では作品だけでなく、人命も危険に晒すテロの心配もしなければなりません。
 とはいえ、日本人や中国人観光客がテロで激減する中、フランス人や他のヨーロッパ諸国、アメリカからの観光客は戻ってきているようです。その目玉の一つがルーヴル美術館であることは間違いありません。
 ルーヴル美術館では、2月22日から、「ヴァランタン・ド・ブーローニュ カラヴァッジョ再訪」展が開催されます。カラヴァッジョに続く、西洋絵画の重要画家の一人、ヴァランタン・ド・ブーローニュ(1591-1632)のルーヴルのコレクションとニューヨークのメトロポリタン美術館のコレクションが展示されます。
 また、同じ2月22日から、「フェルメールと風俗画の巨匠たち」展が開催されます。日本でも人気の高いフェルメール作品の風俗画を通して、当時のオランダ社会も垣間見る展覧会です。また、3月13日からは「オランダ黄金期」展も開催されます。

「合奏」ヴァランタン・ド・ブーローニュ作

「合奏」ヴァランタン・ド・ブーローニュ作 1622-1625年頃制作

「牛乳を注ぐ女」ヨハネス・フェルメール作

「牛乳を注ぐ女」ヨハネス・フェルメール作 1657年-1658年頃制作